前田健死去…『それでも花は咲いていく』の遺作に込められた思い

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心肺停止状態だった前田健さんが
昨夜亡くなられたそうです。

一時は蘇生したとの続報があり
安心していたのですが…。

今回は前田健のマルチな才能の片鱗を見せた
初めての小説でもあり小説としては遺作となった
『それでも花は咲いていく』
について見てみましょう。

■『それでも花は咲いていく』について

前田健の初めての小説。
セクシャルマイノリティがテーマの合計9の短編小説集。

自らがセクシャルマイノリティである
という目線と感受性を活かし
生きる意味を問う作品になっています。

自らがゲイである前田健は
やはりいわゆるノーマルな人で
多く占められているこの世界が

そうでない人にとっては違和感があると
常々感じていたそうです。

■『それでも花は咲いていく』の生まれた意味

上記のような違和感はノーマルの人にとっては
気づきようがないんですよね。
だからその違和感を疑似体験して欲しかった
そういう思いで前田健が書いた作品なんです。

自分用には作られてない世界で
違和感や壁にぶつかるけれど、
それでも前向きに、不器用なりに生きていることを
物語として表しています。

■『それでも花は咲いていく』の短編タイトルが花である理由

他の人、ノーマルの人に理解されなくて壁にぶつかって
花が枯れるように落ち込んだとしても
また季節が来れば咲き誇る。

そんな前向きな心情を表しています。
そのような思いで各短編のタイトルが
花の名前になっています。

そして2011年には映画化もされています。
全部で9篇ある原作のうち
男性が主人公の「エーデルワイス」
「ヒヤシンス」「パンジー」が映画化。
前田健自らが脚本も監督もこなしています。

■前田健の夢について

自分がセクシャルマイノリティであることをカミングアウトし
読者に理解はされなくても認識をされたい。

そしてそれだけではなく小説を書いて、
それを読みセクシャルマイノリティとして
疑似体験をしてほしい、そうして偏見の少ない
世の中に少しでもしたいと言っていました。

倒れる少し前にこのようなツイートしていますし
この夢の一つに間違いなく
偏見の少ない世の中にする、ということはあったでしょう。

志半ばにして倒れられた前田健さん
ご冥福をお祈りします。

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