JASRACの保留金16億円の使途は新事業。20年度下期に開始予定

ネットでは色々と言われているJASRAC
徴収をしたものの分配出来ずに残ったお金、
保留金約16億円を用いて新事業を
開始する方針であることが明らかに。

今回はJASRACの保留金の
使途が新事業であることについて
みてみましょう。


 

 

■分配保留金について

そもそもJASRACの分配保留金とは何か。
JASRACはまず原則的に
著作権信託契約を結びます。

それを結ぶと委託者は
過去から未来の楽曲の
著作権をJASRACに預ける形に。
そしてJASRACは利用者から
著作権使用料を徴収。

それを分配するのですが、
分配をするためには権利者(=契約者)が
著作物の資料(作品届など)を
提出しなければなりません。

しかし提出をしない権利者が多く
その場合は分配保留金となり
残るという仕組みになっています。

■分配保留金はなぜ発生するか

ではそもそも何故JASRACは
分配できるものを徴収するのか。
それは前述のように、JASRACは
権利者と「著作権信託契約」を結び
「全ての著作権をJASRACに預けている」ため。

つまりは一度JASRACと
著作権信託契約を結ぶと
新作を作ったからと言って
それをJASRACに登録する必要はなく
自動的にJASRACに著作権が
預けられる形になります。

ですので分配をするために必要な
「作品届」の提出を待たずに
JASRACが徴収が出来るようになる仕組み。

ただし分配金を得るためには
権利者が「作品届」を提出しなければいけません。

なのでJASRACと契約を結んだ権利者が
新作を公開するも
作品届を提出していない場合に限り
JASRACが徴収するが
権利者への分配金は保留されるという形に。
 

 

■分配保留金の使途

そうしてJASRACのもとに
分配できずに保留となったお金が
2019年8月現在、約16億円。
JASRACの目的は「音楽文化の振興」
であるとしているので
それに沿った目的であるのなら
新事業へ支出しても良いと考えているとのこと。

この考えは2016年に理事長となった
JASRACの浅石道夫理事長の考え。
ただし社員総会で全会一致の賛同を
得たとしています。

■新事業は具体的には未定

JASRACの保留金16億円を用いた
新事業は現在の所は未定。
専門家の委員会を作り、
具体的な方向性を決めるとしています。

できることなら2020年度下期から
いくつか新事業を展開したいとのこと。
 

 

■おわりに

個人的にはJASRACというか
著作権管理団体は必須であると思います。
ただ、やはりひとつの企業が独占状態で
ライバルがいないと
切磋琢磨できないんですよね。

ユーザーとしては不満があっても
代替がないからどうしようもないというか。
そして組織側もそれがわかっているので
サービスを向上させる気もなく
現状維持になってしまうという悪循環。

著作権管理という性質上、
やたらめったら多くなるのも
それはそれで困りますが
やはりある程度勢力が拮抗している
2,3団体はあるのが望ましい。

それを考えるとエイベックスが
著作権管理業界の2位、3位の
イーライセンスとJRCの筆頭株主になったのは
意味があったのですが、
いかんせんそちらの話はあまり聞かず。

しかし実際の所権利者全員が全員
「作品届」を提出していたとしても
徴収するのは簡単ですが
分配するのは大変ですよね。

ことこまかに調べるのなんて不可能ですし
細かく調べようと思ったら人件費で足出ますし。

そうすると例えば全体の1%を
サンプルとしてきっちりと調べ
それを100倍にして
分配などすれば良いのかもしれませんけど。

どこでも使われるような大手なら
その方法でほぼ誤差のない分配金が
もらえるかもしれませんが
中小の権利者ですとサンプルとして
抽出された所でたまたま使われた、
使われてないで大きく変わりそう。

例えば全国的には無名であるものの
その歌手の出身地では
熱狂的に歌われているとかの場合は
そのような方法ですと
正確に分配金はまず出ませんよね。

そのようなことを考えると
分配金を100%正確に権利者にわたすのは
まず不可能なんですけれど
それでも出来る限り誤差を0%に
近づく努力をしてほしい、
というのがユーザーの考え。

実際にJASRACはライブハウスの利用は
今までは「サンプリング方式」でしたが
2020年3月からは「センサス方式」として
実態に即したデータを用いる方法に変更。
このあたりを見ると多少は変わりつつある…?



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