新潟県出身のスノーボーダー姉妹、冨田せなと妹の冨田るき。2022年の北京オリンピックでは姉妹で決勝の舞台に立ちました。
そんな冨田せな・るき姉妹は今、2026年のミラノ・コルティナオリンピックに向けて、再び共に世界舞台に立つことを狙っています。
今回は姉妹での歩みや今後の可能性について、調査しました。
ミラノ五輪に挑戦する冨田せな・るき姉妹
冨田せな・るき姉妹共に、ミラノオリンピック出場に向けて調整していると思われますが、出場する可能性は高いのでしょうか?
「姉妹同時出場」となると、ファンやメディアから大きな注目を集め、日本スノーボード界にとっても象徴的な出来事になるのではないでしょうか。
出典元:TeNY新潟一番ニュース
以下では冨田せな選手、冨田るき選手それぞれが、ミラノオリンピックに出場する可能性についてご紹介していきます。
姉:冨田せな
冨田せな選手は2025年4月に東京のイベントで、「大きな舞台でいい滑りをしたい」「苦しいシーズンだったが後半で結果を出して自信をつけた」と語っていました。
また、日本オリンピック委員会主催の「TEAM JAPANビルディング研修会」にも代表候補選手として出席。
そして2025年3月に開かれた全日本選手権ハーフパイプでは、3年ぶりに日本一に返り咲きました。唯一「横3回転」技を成功させたことも注目され、代表争いにおいて有力なアピール材料となったと思われます。
出典元:UX新潟ニュース
代表入りする可能性は高いのではないでしょうか。
妹:冨田るき
冨田るき選手は2024年3月頃、全日本選手権で膝の前十字靭帯を損傷し、5月に再建手術を受け、現在はリハビリを経て復帰を目指している段階です。
手術後は、日常生活レベルの歩行や軽いジョギングから始め、徐々に筋力を戻すトレーニングを続けているそうです。
しかし完全復帰には時間がかかる可能性があり、ミラノオリンピックへの出場は、競技再開ペースや大会実績、代表基準をクリアできるかどうかにかかっているでしょう。
姉妹で決勝進出した北京五輪
2022年北京オリンピックの女子ハーフパイプ予選では、冨田せな選手が5位、るき選手が6位で通過し、姉妹揃って決勝進出を果たしました。
決勝では、冨田せな選手が銅メダルを獲得。るき選手も5位入賞という好成績を残し、姉妹揃ってオリンピック決勝に立つという実現は、スノーボード競技界・日本代表史上でも強く印象に残りました。
出典元:UX新潟ニュース
冨田せな選手は、「女子ハーフパイプで国際舞台でメダルを取るのは初めて」という重みも背負いながら、難度の高い技を決めて銅を勝ち取りました。
冨田せな・るき姉妹のエピソード
冨田せな・るき姉妹はお互いを常に「ライバル」と語ることが多く、「負けたくない」と姉妹で切磋琢磨する関係がパフォーマンスに影響を与えているようです。
出典元:新潟ニュースNST -NIIGATA NEWS NST-
るき選手は「姉の姿を見てかっこいいと思った」と語り、姉の影響を強く受けて育ってきたといい、オリンピック出場も「一緒に出られたらいいね」と姉妹で話していたそう。
オフシーズンにはスケートボードなどを楽しんでるそうで、競技・非競技両面でお互いの存在が大きいことがわかります。以下では、そんな冨田せな・るき姉妹のエピソードについてご紹介します。
冨田せな・るき姉妹のやり取り
冨田せな選手は、LINEのメッセージをしばしば読みにくい内容で送ることがあり、るき選手から「解読不能!」との不満が出たことがあるそうです。冨田せな選手から「へやあふや」というメッセージが送られ、るき選手が「ん?」と返信するエピソードも。
以前はお互いの大会を見ないようにしていた時期もあったようですが、今ではるき選手が飛躍を見せた大会では冨田せな選手も「おめでとう」とメッセージを送ったそうです。
また冨田せな選手は過去に大きな怪我をし、復帰の過程で苦しむ中、るき選手の活躍に励まされたと語ったことも。
両親のサポート
冨田せな・るき姉妹は父の影響で、3歳からスノーボードを始め、体操クラブにも所属していたといいます。マット競技やトランポリンなど基本的な体の使い方、バランス感覚を養ったそうで、ジャンプやハーフパイプでの滑りにもこの基礎が役立っているとのこと。
また遠征中で会えない期間が長かった時にも、母親が「娘たちが大好きなアイスクリーム」を冷凍庫に常備しておくなどし、姉妹の心の支えになっていたそうです。
そして試合後には、直接「おめでとう」「お疲れさま」と言葉をかけ、感情を分かち合うことを大切にしてきたようです。
出典元:TeNY新潟一番ニュース
冨田せな・るき姉妹の競技スタイル
ここでは、冨田せな・るき姉妹それぞれの技術や構成面の特徴やスタイル、こだわりなどをご紹介します。
出典元:TeNY新潟一番ニュース
冨田せなは大技にチャレンジ
冨田せな選手は、「フロントサイド1080(横3回転)」を成功させ、2025年のワールドカップで初優勝。北京オリンピックの決勝でも高難度ジャンプを決めており、「練習してきたことを出し切れた」「恐怖心を乗り越えた」と語っていました。
ミスを減らすことや確実性を重視するメンタリティもあることがわかります。
オフシーズンのトレーニング
冨田るき選手はJWSC(全日本ウィンタースポーツ専門学校)在籍時、雪のないオフシーズンにスケートボード練習やトランポリン、ジャンプ練習を組み込んでいたそうです。技術向上・空中動作の反復を重視する基礎的な準備をしてきたといいます。
技の構成の作り方
大会前後のインタビューや特集記事で、冨田せな・るき姉妹はトレーニング期間中に新技の調整や技のつなぎであるコンビネーションに取り組んでいる旨を語っています。
2025年の特集では、冨田せな選手が「みんなとプッシュしあいながら新しい技を覚えられたらいいと思っている」と話しました。一方のるき選手は「一個ずつやって、つなげてみてまた修正してっていう感じ」で構成を作っていると語っています。
まとめ
ここまで、冨田せな・るき姉妹のエピソードやオリンピック出場の可能性などについてご紹介しました。
冨田せな選手は実績・成績・意欲面からミラノオリンピック代表の有力候補ですが、妹るき選手は手術後の復帰途上にあり、完全復活と競技実績の積み上げが鍵となりそうです。
姉妹揃ってのオリンピック出場に期待したいですね!









