スピードスケート女子500mで日本女子史上初の金メダルを獲得し、その圧倒的な実力と気高き精神性で日本中に勇気を与えた小平奈緒さん。2022年の現役引退から数年が経過した今も、その足跡は多くのファンの心に残っています。
今回はそんな小平奈緒さんの現在や過去の経歴、イサンファさんとの関係まで幅広く調査しました。
小平奈緒の現在は?
小平奈緒さんは現在、母校である信州大学の特任教授として活動しています。
2022年11月の就任以来、1年生を主な対象とした「健康科学」や「キャリア形成」に関する講義を担当。小平奈緒さんが掲げるテーマは「知るを楽しむ」と「唯一無二の自己表現」です。
単に経験談を語るだけでなく、学生と共に学び、問いを立てるスタイルが好評を博しているそうです。信州大学での活動に加え、所属先である相澤病院の「ブランドアンバサダー」としても活動。地域社会の健康増進や、スポーツを通じた人間形成に尽力しています。
ミラノ・コルティナ冬季オリンピック
つい先日閉幕したばかりの2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは、自身の持っていた五輪記録が更新される場面がありました。
これに対し、小平奈緒さんはSNSで「記録は歴史をつなぐためにある。ようやくバトンが渡された」と後進の成長を心から祝福するメッセージを発信。競技を離れてもなお、スケート界の発展を願うその姿勢は「真のアスリート」として大きな注目を浴びました。
小平奈緒のプロフィール
小平奈緒さんのプロフィールをまとめました。
| 名前 | 小平奈緒(こだいら なお) |
| 生年月日 | 1986年5月26日(2026年3月現在:39歳) |
| 出身地 | 長野県茅野市 |
| 身長 | 165cm |
3歳でスケートを始め、中学・高校時代から数々の新記録を樹立。大学卒業後は相澤病院に所属しながら、計4回のオリンピックに出場しました。
国内外で活躍するトップアスリートとして、世界選手権やワールドカップでも多くの勝利に貢献し、日本を代表する存在となりました。
小平奈緒の経歴は?
小平奈緒さんのスケート人生は、決して平坦なものではありませんでした。
バンクーバーからソチ、そしてオランダへ
2010年バンクーバーオリンピックで団体パシュート銀メダルを獲得したものの、個人種目では思うような結果が出せず、2014年ソチオリンピックでも5位。この悔しさをバネに、単身でスケート大国オランダへ渡った小平奈緒さん。
言葉の壁や文化の違いに直面しながらも、現地のプロチームで「怒った猫」のように背中を丸め、氷を効率的に押す独自のフォームを習得。この留学が後の黄金時代を築く転機となりました。
平昌での「金」と国内外37連勝
帰国後の快進撃は凄まじく、国内外の500mレースで37連勝を記録。2018年平昌オリンピックでは、女子500mで当時の五輪新記録を叩き出し、悲願の金メダルを獲得しました。
レースでは36秒94というオリンピック記録を樹立。この記録はその後も多くのスケートファンに語り継がれる名だたる瞬間となりました。
また、1000mでも銀メダルを手にし、500m・1000mの両種目で表彰台に立つという快挙。日本スピードスケート界の絶対的エースとして君臨したのです。
小平奈緒とイサンファの関係は?
小平奈緒さんを語る上で欠かせないのが、韓国の元スピードスケート選手のイサンファ(李相花)さんとの関係です。
出典元:TEAM JAPAN
平昌で見せた抱擁
平昌オリンピックの女子500m。3連覇を逃し涙に暮れるイサンファ選手に対し、金メダルを決めた直後の小平奈緒選手が歩み寄りました。そして韓国語で「チャレッソ(よくやったね)」と声をかけ、抱きしめたシーンは今も語り継がれる名場面です。
国境を超えた2人の友情はスポーツの枠を超え、多くの人々に平和と連帯の尊さを伝えました。
出典元:Oguchi Kazunari
引退後の交流
2人は引退後も親交を深めており、2024年には韓国・江陵で開催された冬季ユース五輪で再会。思い出のリンクで笑顔で抱き合う姿が再びメディアを賑わせました。
小平奈緒さんが長野で営むカフェにイサンファさんが訪問するなど親交を続けています。イサンファさんは小平奈緒さんにとって、ずっと「追いつきたい」存在だったそうです。
また、イサンファさんも「小平がいなければスポーツを嫌いになっていたかもしれない」と述べるほど、2人の友情はライバルから「一生の友」へと関係を進化させています。
小平奈緒の魅力
小平奈緒さんの魅力は、徹底した論理的思考とそれとは対照的な温かい人間性にあります。
「知」を追求するストイックな姿勢
小平奈緒さんの魅力は、自身の心身を客観的に分析し、言葉にする力の強さにあります。
思考を止めず、常に「なぜ?」という問いを立て、骨格や筋肉の動きを医学的・力学的に追求。完璧主義で神経質な一面を自覚しつつ、それを「探究心」へと昇華させました。
また、引退後は信州大学の特任教授として学生に「健康科学」や「キャリア形成」を教えています。自らの経験を抽象化し、次世代へ伝える能力は専門家からも高く評価されています。
地域と人への深い愛情
長年活動を支えてくれた相澤病院への恩義を忘れず、引退後もアンバサダーとして地域貢献に励んでいます。
オリンピック金メダリストという肩書きに溺れず、地元のスケート教室で子供たちと同じ目線で接する気さくさも、多くのファンを惹きつける理由の1つです。
記録よりも「自分自身の理想とする滑り」を、メダルよりも「人との絆」を重んじる稀有なアスリートといえるのではないでしょうか。
出典元:TBS NEWS DIG Powered by JNN
まとめ
ここまで、小平奈緒さんの現在やこれまでの経歴についてご紹介しました。
氷上の女王から教育者へと転身した小平奈緒さん。小平奈緒さんは現在も「学び」の先頭に立ち、次世代へバトンを繋ぎ続けています。
自らの記録が塗り替えられることを喜び、親友との絆を大切にするその生き方は、順位やメダルの数以上に価値のあるものではないでしょうか。









