スノーボード男子ハーフパイプで世界の頂点を狙う注目の若手、戸塚優斗選手。2025年3月には、新設プロ大会「The Snow League」の初戦で優勝。さらに最新の世界選手権予選でも1位通過と好調を維持し、来年の五輪出場とメダルへの期待が高まっています。
今回はそんな戸塚優斗選手の家族構成や「第2の母親」について調査しました。
戸塚優斗に兄弟はいる?
結論からお伝えすると、戸塚優斗選手には兄弟はおらず、1人っ子ということになります。
しかし「兄のような存在」「亡き兄」といった言い回しがネット上でよく見られますが、これは戸塚雄斗選手が兄のように深く慕っていた人物がいたからなのです。
その人物は同じスノーボード選手であり、同じスポンサーライダーであった柳原真央さん。次の見出しで「戸塚優斗選手の兄」とも呼ばれる、柳原真央さんについて詳しくご紹介します。
戸塚優斗の”亡き兄”とは?
柳原真央さんは戸塚優斗選手より7歳年上でショップチーム「HEAVEN STORE」「ヨネックス契約ライダー」という繋がりから師弟関係となったそうです。
戸塚雄斗選手は柳原真央さんのことを「兄」や「師匠」のように慕い、滑りや技術だけでなく、挨拶や礼儀なども学んだといいます。
しかし2011年12月、柳原真央さんは大会に向かう途中で交通事故に遭い、17歳という若さで急逝。当時の戸塚優斗選手は10歳ほどで、表彰式で突然その悲報を知らされ深いショックを受けたといいます。
戸塚優斗の家族構成は?
戸塚優斗選手は、両親と本人の3人家族とされています。
出典元:YONEX JAPAN
戸塚優斗選手は2001年9月生まれの神奈川県横浜市出身。母親に連れられて2歳の頃からスノーボードを始めたそうですが、当初は「嫌々滑っていた」「泣きながら練習する日々」だったといいます。
その後、小学3年生でハーフパイプに出会い、のめり込むようになったそうです。
戸塚優斗の”第2の母親”とは?
戸塚優斗選手には「第2の母親」として語られる、三井真紀さんという人物がいます。
出典元:YONEX JAPAN
三井真紀さんは元プロスノーボーダーで、元ヨネックスのコーチでした。戸塚優斗選手は幼少期から所属していた育成プログラムで、生活面・スノボの技術面ともに指導を受けていたそうです。
挨拶の仕方や食生活など、アスリートとしてだけでなく人間としての基礎も徹底して叩き込まれたそうです。戸塚雄斗選手は親しみを込めて「おかあさーん!」と呼び、大きな信頼を寄せていたといいます。
家族や支えが育んだ戸塚優斗の強さ
戸塚優斗選手の家族や支えの存在は、競技人生そのものに大きな影響を与えています。
両親は幼少期からスノーボードに親しませ、雪山への送迎や日々のサポートを通して、競技の基礎となる環境を整えてきました。家族の応援や信頼は、精神的な安定や挑戦意欲の原動力となり、困難な練習や大会のプレッシャーに耐える支えとなったことでしょう。
また”亡き兄”柳原真央さんの思いを胸に滑り続けることで、強いモチベーションや精神力の維持。”第2の母親”三井真紀さんの存在もパフォーマンスや集中力に繋がっているのではないでしょうか。
あの”有名選手”もライバルに
加えて同世代のライバルや仲間、例えば平野歩夢選手との切磋琢磨も競技力向上に欠かせない支えとなっています。
出典元:The Snow League
同世代で活躍するライバルである平野歩夢選手と出会い、共に国内外の大会で成績を重ねる中で「スノーボードの楽しさ」を改めて感じ、競技への情熱が芽生えたそうです。
ライバルの存在が挑戦心や向上心を刺激し、日々の努力の質を高める原動力になっているようですね。
血縁だけに限らず、心で慕う人々の存在が戸塚優斗選手の精神力・技術力・人間力のすべてに深く関わっていることがわかります。
戸塚優斗の経歴
2歳でスノーボードを始め、小学3年生からハーフパイプを始めた戸塚優斗選手は、小学5年生の頃に日本スノーボード協会の公認プロ資格を取得。その後の経歴は以下の通りです。
| 2017年 | 15歳で全日本選手権制覇 W杯初出場・初優勝 |
| 2017‑2018シーズン | W杯総合優勝 16歳で世界トップクラス入り |
| 2018年 | 平昌オリンピック出場・11位 決勝で着地に失敗し、負傷によるリタイア |
| 2020年 | U.S.オープンスノーボード男子ハーフパイプ初優勝 大技「フロントサイド・ダブルコーク1440」を決めた |
”無双”状態で挑んだ2度目のオリンピック
その後の2020‑2021シーズンは、戸塚優斗選手にとってまさに“無双期”となります。X Gamesを含む出場大会すべてで優勝、さらに世界選手権でも優勝。加えてW杯でも総合優勝。トップスノーボーダーとしての地位を確立しました。
出典元:k k
そして2022年には北京オリンピックに出場。勝負をかけて大技や高難度の構成を組みましたが、転倒したこともあり結果は10位でした。戸塚優斗選手自身も「クリーンに決められなかった」と語っていました。
最近の成績
戸塚優斗選手の最近の成績についてまとめました。
| 2024年 SAJ全日本スノーボード選手権 | 決勝で「ダブルコーク1440」を成功させ、高難度トリックを決めて優勝。 95.25点という圧巻の得点 |
| 2024‑2025 シーズン FIS W杯 | シーズン開幕戦で優勝 自身初の「トリプルコーク」を成功 |
| 2025年3月 | 新設大会「The Snow League」優勝・初代王者 準決勝で五輪覇者を破り、決勝でも強敵を制す勝負強さを発揮。 |
| FIS世界スノーボード選手権2025 | 予選で97.00点の1位通過 決勝では銅メダルを獲得。 |
3回目のオリンピック出場に意欲!
戸塚優斗選手は2025年11月、来たる2026年ミラノ冬季オリンピックに向けて「3大会目、そろそろ結果を出したい」「納得のいく滑りをして金メダルを狙いたい」と公言。意欲を新たにしています。
新しい高難度トリック「ダブルコーク1620」「スイッチバックサイドダブルコーク1620」などへの挑戦も継続中。これまで以上に「勝負をかける構成」の練習にも取り組んでおり、技術面・構成面ともに進化を模索しているようです。
最近の成績を見ても、結果・安定感・勝負強さの三拍子がそろってきた印象が強く、期待大ですね!
まとめ
ここまで、スノーボーダー戸塚優斗選手の家族などについてご紹介しました。
戸塚優斗選手は1人っ子ですが、血の繋がりを超え「兄のような存在」であった柳原真央さんや「母のような存在」であった元コーチ三井真紀さんという”家族”もいます。
多くの人に支えられてきた戸塚優斗選手の更なる活躍が楽しみですね!









