スピードスケート界の至宝であり、日本女子アスリートの歴史を塗り替え続ける高木美帆選手。長年にわたるトップ選手としての輝かしい実績に加え、2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックでも3つの銅メダルを獲得。
今回はそんな高木美帆選手の現在や経歴、魅力、姉妹エピソードまで余すことなくご紹介します。
高木美帆の現在は?
先月閉幕したばかりのミラノ・コルティナ冬季オリンピックにおいて、日本選手団の精神的支柱、そして1人のトップアスリートとして氷上に立った高木美帆選手。
2026年五輪を終えた高木美帆選手は現在の気持ちを「揺れる感情の中で過ごしている」と記者会見で率直に語りました。メダル獲得の喜びと、1500mで金メダルに届かなかった悔しさが交錯し、幸福と苦悩が同居する複雑な時間だと告白。
進退については「未定」とし、オリンピック後の休息や世界選手権などへの挑戦が控える中、今後の選択にも注目が集まっている状況です。
出典元:【公式】TBSスポーツ
驚異のメダル獲得数「通算10個」
今回のオリンピックで、高木美帆選手は女子500m、1000m、そして団体追い抜き(チームパシュート)の3種目で銅メダルを獲得しました。
これにより、高木美帆選手がこれまでのオリンピック(バンクーバー、平昌、北京、ミラノ)で手にしたメダルの総数は、ついに10個(金2、銀4、銅4)の大台に到達。
これは夏季・冬季を通じて日本女子選手として歴代単独最多の記録であり、文字通り日本スポーツ界の歴史にその名を刻んだことになります。
「本命」1500mへの挑戦
今大会、高木美帆選手が最もこだわり、金メダルを熱望していたのが1500mでした。世界記録保持者として臨んだこのレースでは、序盤から積極的な攻めの滑りを見せたものの、終盤に力尽き6位という結果に終わりました。
レース後「言葉にするのは難しい」と涙を浮かべながらも「私にできるのは攻めることだと思った」と語った姿は、結果以上に多くの人々の心を打ちました。
出典元:日テレスポーツ【公式】
高木美帆選手は「今はとにかくこのシーズンをやり切ることしか考えていなかった。その後のことはゆっくり考えたい」と次なるステージに向けた熟考期間に入っています。
高木姉妹の絆
高木美帆選手を語る上で欠かせないのが、姉・高木菜那さんの存在です。
元スピードスケート選手の姉・菜那さんは、2018年平昌五輪で女子団体パシュートやマススタートで金メダルを獲得。2022年北京五輪では、団体追い抜き銀メダルという素晴らしい成績を残し、2022年に現役を引退。
その後はスポーツ解説者として活動していますが「高木姉妹」として共にパシュートで金メダルを獲った2人の関係は、姉・菜那さんの引退後もより深い絆で結ばれています。
ミラノオリンピックでは姉が解説
今回のオリンピックでは姉・菜那さんが解説者として会場に訪れ、高木美帆選手のレースを見守りました。
高木美帆選手は姉について「変わらずにいてくれる存在」と感謝を語る一方、現役中とは距離感が変わった部分もあるとコメント。また姉・菜那さんは、1500mで金メダルを逃した妹に対し「どんな結果でも最高にかっこいい最強の妹」とインスタグラムに投稿。
そして大会中、姉妹が抱き合い涙を流すシーンも。姉から「4年間、本当によく頑張った」とねぎらわれ、高木美帆選手は「出し切れた」と微笑みながらも悔しさを吐露しました。
出典元:日テレスポーツ【公式】
姉の引退
2022年の北京オリンピックを最後に、姉・菜那さんは現役を引退しました。長年、常に隣にいた姉がいなくなったことは、高木美帆選手にとって大きな変化だったといいます。
かつては「姉がいないオリンピック」を想像できなかった高木美帆選手ですが、自らチームを立ち上げ、後輩を指導する立場へと成長しました。
姉・菜那さんは現在、メディアを通じて美帆選手へ温かいエールを送り続けており、2人の「最強姉妹」の絆は形を変えて今も続いています。
出典元:日テレスポーツ【公式】
高木美帆の経歴
1994年、北海道幕別町に生まれた高木美帆選手。その歩みは、常に「記録」と「驚き」に満ちていました。
出典元:日テレスポーツ【公式】
15歳での衝撃デビューと挫折
中学3年生でバンクーバーオリンピック代表に選出され、日本スピードスケート史上最年少でのオリンピック出場を果たしました。思ったような結果は出なかったものの、その後の世界ジュニア選手権やワールドカップで頭角を現していくように。
しかし、続くソチ五輪ではまさかの落選を経験。この大きな挫折が、高木美帆選手を「オールラウンダー」へと進化させるきっかけとなりました。
黄金時代の幕開け
2018年平昌オリンピックでは女子団体パシュートで金メダル、個人1500mで銀メダル、1000mで銅メダルと圧巻のメダルラッシュ。この大会で日本勢が1大会で金・銀・銅を全て獲得するという偉業を達成したことも話題になりました。
2019年には、1500mで1分49秒83の世界記録を樹立。さらに2022年北京オリンピックでは、1000mで個人初の五輪金メダルを獲得し、1500m・500mでも銀メダル。4つのメダル獲得は、日本人女子史上最多となる快挙となりました。
高木美帆の魅力
なぜ高木美帆選手はこれほどまでに愛されるのでしょうか。その魅力は、競技への姿勢と人間味溢れるキャラクターにあります。
出典元:日テレスポーツ【公式】
徹底した「探究心」と自己分析
高木美帆選手の強みは、自分に「突出した能力がない」と認め、すべての技術を平均以上に引き上げる努力を惜しまない点にあります。常に「安易に思考を止めない」と語り、勝ち続けてもなお改善点を探し続ける姿勢は、アスリートの模範とされています。
意外な「ドジっ子」エピソード
氷上では完璧な「氷上の女王」ですが、プライベートでは意外にもお茶目な一面があります。
2026年のインタビューでは大事な場面で忘れ物をしたり、1日に2回も同じような失敗をしたりといった「一般人と変わらないドジな一面」を告白。そのギャップが「親近感がわく」「さらにファンになった」と話題になりました。
まとめ
ここまで、高木美帆選手の現在や姉妹関係、経歴についてご紹介しました。
スピードスケートの歴史に燦然と輝く10個のオリンピックメダルを手にし、ミラノ・コルティナオリンピックを走り抜けた高木美帆選手。
姉・菜那さんとの絆を胸に、自らチームを率いて高みを目指し続ける姿は、もはや1つの競技の枠を超えた希望の象徴ともいえるでしょう。









