小松政夫は事故の2ヶ月後に免許返納。博多山笠に去年参加

小松政夫 芸能

小松政夫が肝細胞癌のために亡くなった事が明らかになりました。小松政夫は2019年時点で無事故無違反。そして79歳で免許を返納すると語っていたものの後に接触事故を起こしてしまい、予定を前倒しにしていました。

今回は小松政夫が語っていた免許と事故についての話。そして博多山笠に2019年に参加をしていた事などについてみてみましょう。

小松政夫は無事故無違反だった

小松政夫

出典:志尊淳ツイッター

小松政夫の無事故無違反について注目が集まったのは2019年7月。2019年4月には旧通産省工業技術院の元院長が87歳の時に事故を起こして10人の負傷者を出した件が連日報道されていました。

この時には元院長がなかなか逮捕をされない事に多くの人物から不満の声があがり、「勲章を授与していたなど社会的な地位が有るため逮捕されないのではないか」と言った疑念から上級国民という言葉が流行。2019年の流行語大賞に「上級国民」がノミネートされるまでに至りました。

そのような背景もあり当時77歳であった小松政夫も事故の件について言及。元院長の実況見分をテレビで見て「生き恥をさらしているという感じ」と激しく非難。

実は小松政夫がこのように事故について厳しい姿勢なのは車のトップセールスマンであり植木等の付き人兼運転手であった事や17歳で免許を取った過去があることも一因。

お金を節約するために教習所には通わず警察署で試験を受けて一発合格。100人のうち6人しか合格しない難易度であったので小松政夫はそのような自負が。

実際に小松政夫は17歳から77歳まで、様々なトヨタ車に乗っていますが60年間無事故無違反。そして2018年の免許更新の際に後期高齢者として認知機能検査をうけたことについても「屈辱的な思い」と明かしています。

認知機能検査

実際に警察庁のホームページにも記載されている通り、75歳以上のドライバーは検査が義務付けられています。しかし17歳の時に試験を一発合格し、その後60年間に渡り無事故無違反であった小松政夫にとって「今日は何を食べたか」などの基本的な質問には忸怩たる思いが…。

そのように自分の能力に自信のあった小松政夫。しかし妻は70歳になった時に免許を返納。そして妻からも運転をやめたほうが言われているということを告白。

一例を上げると小松政夫の妻が小松政夫が「センターラインによりすぎ」と注意をした事なども。ただしこれについて小松政夫は「対向車がいなかったから歩行者と接触しないように開けるなど計算して運転している」と反論。

とはいえ小松政夫は2021年2月、79歳の免許更新の際に返納をする予定であるとしました。

しかし事故

小松政夫はこのように自主返納を予めする予定でした。とはいえ田舎などは現在も車社会で、車がなければ生活が出来ない場所はいくらでもあるために全員に免許返納をさせるためには、生活拠点を巡回する乗り合いタクシーなどが必要だと慎重な姿勢。

そのように考えていた小松政夫ですが、2020年6月11日午後に接触事故。実はこの時期に小松政夫はあまり運転をせず基本はマネージャー任せ。しかしこの日は近所でもあったため一人で運転してでかけ、その帰りに接触事故。

小松政夫の事故現場は見通しの悪い市街地の狭い道路。小松政夫が交差点で一時停止した後に車を発信させるとっ右から来た車と接触。幸いにも事故は軽微なもので、小松政夫と相手側にも怪我はなく単なる物損事故扱い。

運転技術が衰えたとは感じていないものの事故を起こしたことで年内に免許を返納する意思であると6月時点で明らかになっています。

事故で免許返納

2020年6月に始めて物損事故を起こしてしまった小松政夫。自分は大丈夫だと思っていたもののやはり衰えを感じて2020年8月18日、東京都世田谷区の成城署で免許返納。

小松政夫は2019年の高齢者による事故のような大きな事故を起こす前に免許返納を決断。もともと小松政夫は「急ぐときには運転してはいけない」と戒めており、実際に事故を起こした時もかなりゆっくりめに前進した所接触事故という経緯でした。

そのため今まで考えていた2021年2月の免許返納を前倒しにして2020年8月に返納。そしてこの際にも「高齢者は免許を返納するべき」という風潮に「車がないと生活できない地域もあるから代替手段にも配慮してほしい」と釘を刺しました。

博多山笠には2019年に…

博多の総鎮守である櫛田神社の奉納神事である博多山笠(博多祇園山笠)。伝統のあるこの神事は博多の人物にとっては優先すべき対象であり博多華丸・大吉らも山笠を優先して番組を休むことも普通にある程。そして博多っ子である小松政夫も2019年7月の博多山笠では六番山笠・中洲流に乗って周囲を鼓舞。

長時間台上がりをした事に関して小松政夫は「非常に名誉」「一生の思い出になった」としてとても満足の行く表情で語っていたとのこと。

2020年度の博多祇園山笠は中止

そのように2019年の博多祇園山笠では小松政夫の見せ場がありました。しかし2020年には緊急事態宣言があり「今は祭りどころではない」と言う判断、風潮が根強くなってしまいました。

そのため2020年4月20日には博多祇園山笠は来年度に持ち越しをすると決断。今まで770年以上も続く博多祇園山笠の見送りは苦渋の決断。

そのために「山笠は何回目ではなく始まって何年目」という捉え方にしてほしいと発表。博多祇園山笠が中断。中止となったのは戦後以降では始めて。こうみると2020年は前年までといろいろと違いすぎますね…。

小松政夫の事故についてのまとめ

  • 小松政夫は車と縁深い人生だった。
  • 17歳から77歳まで60年間無事故無違反。
  • しかし2020年6月に物損事故。
  • 2021年2月に免許返納を前倒しで2020年8月に返納。
  • 2019年に博多祇園山笠に参加し「一生の思い出」と語る。
  • 2020年12月7日に肝細胞がんで死去。

小松政夫は2019年10月31日におよそ37年ぶりに小劇場で「うつつ~小松政夫の大生前葬」を主演しています。

小松政夫は誰でも逝くとしてこの舞台をしたとしていますが実は舞台では死にたくないと告白。その理由は舞台中に死なれたらみんな迷惑するからとの事で、「つとめ上げた後が潔い」と語っています。実は小松政夫はこの生前葬を終えた後に体調を崩し11月に入院。

小松政夫は2019年には一生の思い出となる博多山笠での長時間の台上がり。そして小松政夫の人生の集大成とも言える生前葬作品を上演したりとしたいことを全てしたために満足してしまったのでしょうか。