色々と利権が怪しまれている東京五輪。
五輪のドンとして森喜朗は利権に密接に絡んでいるとされています。
今回は森喜朗の利権について
文春の記事などから見てみましょう。
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■森喜朗と内田茂との関係
小池百合子都知事と森喜朗は犬猿の仲。
小池百合子都知事は都議会のドン、
内田茂と対決姿勢を見せていますが
内田茂の背後にいるのが五輪のドン、
森喜朗だとされています。
森喜朗と内田茂は1999年の都知事選で
森喜朗が明石康元を擁立し、それに内田茂が
都連会長が他の候補を擁立しようとしている意向を
無視し同調します。
しかし当選したのは石原慎太郎。
その結果を受けて当時の都連会長は会長を辞任するものの
森喜朗はそのような責任を取るようなことは一切せず。
この時点で森喜朗と内田茂には盟友関係があり
森喜朗は内田茂を信頼し、
何かあればすぐに電話一本でやり取りをする関係に。
2020年の五輪招致には
森喜朗が唱えてきた国立建て替え案で勝利しますが
候補としていた神宮外苑は風致地区に指定されていて
建築物には15メートルの高さ制限がありました。
それをどうにかするために
2013年の6月に東京都は容積率を緩和して
高さ制限を75メートルに引き上げるという力技をしますが
実はこの計画を主導したのが
内田茂と親密な関係の都市整備局の技官だったのです。
このように森喜朗と内田茂の関係は
本当に親密なのです。
■森喜朗の五輪利権
森喜朗は五輪組織委員会のトップに就任し
周りを身内で固めます。
副会長にはラグビーの人脈で河野一郎を
理事の都議は内田茂の側近の高島直樹、
川井重勇の二名。
そうして五輪組織委員会を身内で固めた森喜朗は
最も親しい大成建設に五輪関連の受注をさせていたという。
大成建設は元副社長も
政治資金パーティが開催されれば
営業活動として森喜朗に挨拶に行くことを認めています。
また、他にも森喜朗の後援会機関誌「春風」に
1ページあたり百万円の広告料をとるという形で
お金を集めていましたが
大成建設は春風にたびたび広告を出してもらっていたという。
そして大成建設は五輪施設の様々な受注に成功をします。
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■新国立競技場の受注
大成建設の悲願でもある
新国立競技場の受注。
最初の案で大成建設は工事を受注していましたが
総工費が膨れ上がったのとデザインに批判を受け
当初の案は撤回されました。
そのときすでに大成建設は一部手配を済ませていたため
森喜朗は「業者のことも考えて欲しい」
「国がたった2500億も出せないのか」
などといった発言をしています。
前者の発言は大成建設のことを
第一に考えた結果の発言ですね。
そして再度設計コンペをやり直すことになりましたが
大成建設よりも着工期間が短い
竹中工務店が中心のJVが何故か受注できませんでした。
■カヌー・ボート会場の「海の森水上競技場」の受注
大成建設のJVがなんと予定価格の
99.9%ほどの値段で受注をします。
差額にして僅か31万円ほど安いだけ。
価格点という観点では限りなく0。
技術点も60点中36点と低い。
その上他の恒久施設の審査では外部の有識者が
普通は居るにもかかわらず
この施設の外部審査は審査委員の
6人のうち5人は都の港湾職員であり、
公平性と透明性が非常に欠けていると言われています。
そしてさらに価格点ではとても低かった上に
当初の予算は約69億円。
しかし周辺工事を含むと約1,038億円に膨れ上がったという。
さすがに資産を見直して約491億円となっていますが
それでも7倍以上の値段です。
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■おわりに
五輪予算はもともと7,300億円程度と
想定されていましたが
森喜朗も二兆円を超えると
認めるほど今では膨れ上がっています。
五輪組織委ではとてもまかないきれず、
増額分は税金を投入する見込みという。
予想もしていなかった理由で
予算が膨れ上がるのなら
仕方がないと思いますけれど
森喜朗の利権が絡んだ結果
予算が膨れ上がったとなると
国民、特に都民は納得しないでしょう。
小池百合子都知事と森喜朗、内田茂の
対決の結果が気になる所ですね。