プロボクサーの
世界ヘビー級チャンピオンとして
名を馳せたモハメド・アリ。
モハメド・アリは持病として
パーキンソン病を
長い間患わっていることが有名です。
今回はモハメド・アリの
パーキンソン病について見てみましょう。
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■モハメド・アリとパーキンソン病
蝶のように舞い、鉢のように刺す
プロボクサーのモハメド・アリ。
そんな彼は長い間
パーキンソン病という
病気に悩まされてきました。
しかしモハメド・アリは1984年に
パーキンソン病と診断されました。
1981年に判定負けをして
引退してからの
3年後ということになります。
パーキンソン病で長い闘病生活に入り
公の場には殆ど姿を
表さなくなりましたが
それでも社会的な地位は高く
評価されていました。
そのため1996年の
アトランタオリンピックでは
聖火を聖火台に点火するという
大役を任されました。
もちろんパーキンソン病が
完治したというわけではなく
病気をおして聖火台に点火。
その際もパーキンソン病のため
手が震えていたのですが
それでも堂々としたモハメド・アリの姿は
人々の心に強く印象づけられました。
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■パーキンソン病とは
日本では難病指定されている病気で
進行性の神経変性疾患です。
原因は不明ですが
メカニズムは判明しています。
1.中脳の黒質に変質や萎縮が発生
2.黒質からのドーパミンの
分泌量が20$以下に減少3.ドーパミン不足により
運動機能を担当する
大脳皮質の下の線条体の機能低下
4.体が震えたり筋肉がこわばる
そして主要症状は以下の4つです。
■安静時振動:安静時に震えが起こる。
緊張で増加。■無動、寡動:動作の開始が
困難になる。
動作がゆっくりと、小さくなる。■筋強剛:力を抜いた状態で
関節を他動させようとすると
抵抗が見られる。■姿勢保持反射障害:
バランスを崩しそうになった時に
倒れないようにするための
反射が弱くなる。
パーキンソン病は原因が不明ですが
原因であるだろう、
というものには以下のものが有ります。
1.加齢
2.金属への曝露
3.ライフスタイル:偏食、
飲酒・喫煙をしない
無趣味、仕事熱心、
無口、内向的で几帳面
他にも様々な説がありますが
否定的な説もあり
正直原因がほとんど不明です。
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■おわりに
パーキンソン病で
ほぼ確実な原因とされているのが加齢。
そしてパーキンソン病はその動作が
緩慢になってしまうという原因から
認知症など、他の病気とも
併発しやすいんです。
パーキンソン病患者の追跡調査では
78%が認知症を発症というデータもあるぐらいです。
これは歩行が困難になると
あまり体を動かそうとはしなくなるため
認知症が発症する、
ということになるということですね。
モハメド・アリも
右足の小指を骨折し、
正常に治らなかったため
引退後は軽い歩行困難に
陥っていました。
そのためパーキンソン病だけでなく
軽い認知症を患っていた恐れもあります。
そういう意味ではパーキンソン病は
他の病気を併発しやすくなってしまう
恐ろしい病気ということに…。