コーネリアスの小山田圭吾の過去のインタビューが拡散し炎上。その様は一部では天罰だとも言われてしまっています、過去に雑誌のインタビューで自らがいじめをしていた事を告白したというものですが、その事が「昔のことだから水に流せ」と言うには少々過激すぎる内容。
今回はそんな小山田圭吾の過去のインタビューでのいじめ告白の内容と何故この時期になって騒がれたかについてみてみましょう。
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小山田圭吾のいじめインタビュー拡散経緯
まず小山田圭吾の過去のいじめインタビューが何故いまごろ話題になったかというと2021年7月14日に発表された東京オリンピック・パラリンピック開会式のクリエイティブチームにいる事が明らかになったため。
小山田圭吾の過去のインタビューにて語っていたいじめについては前々から話題になっており、小山田圭吾の話題が出るたびに某匿名掲示板などではコピペが貼られるほどの認知度でした。
その中に障害者をいじめていたと言う内容があったため、パラリンピックの理念にはふさわしくないのでは?と指摘され炎上。
東京オリンピックの基本コンセプトには「多様性と調和」という理念が掲げられており、それに小山田圭吾はふさわしいと言えるのか?という点もあります。
小山田圭吾がいじめをインタビューで
小山田圭吾がイジメについて語ったインタビューは2つ。1994年のロッキンオン・ジャパンと1995年のクイック・ジャパン。この時の小山田圭吾がインタビューでいじめがすごかったとし、自分がいじめてる方であると認めた上で「人の道に反してること」をしていたと告白。
その内容については以下のような内容。衝撃的な内容であるので一部伏せ字にしてあります。まずは小学生時代の内容。
- 小学2年生ぐらいの時に沢田(仮名)が転校してきた。
- 自己紹介の時に(言語障害っぽい口調で)「サワダです」と言っって「うわ、すごい!」ってなった。
- 転校初日に沢田がトイレで大をした。
- 小学生の時に大をするのである意味スターになった。
- そんな沢田を段ボール箱にいれてガムテープで縛り、黒板消しで「毒ガス攻撃だ!」とパタパタした。
- ガムテープを外したら沢田が出てきて「おかあさ~ん」と言ってみんな大爆笑した。
小学校時代にトイレで大をするとからかわれるというのは筆者の時代でもそうではありました。なので学校で催したら一般教室のある棟ではなく、図書館などのある普段は生徒の少ない棟にいってする、というのをしていたり。
しかし口調について揶揄しており、段ボール箱にいれて黒板消しを叩くのは凄いですね。あれは一気に空気が汚くなります。次は高校時代の小山田圭吾の行為です。文脈的に沢田さんの事。
- ジャージになるとみんな脱がした。
- 下を露出していてもこいつにとっては何でも無い事。
- 下を露出したままウロウロして女の子が反応するからわざと脱がして廊下を歩かせた。
- 図書室はこういう障害がある人の逃げ場所になってるのかなぜか図書室にたまる。
- たまにそういう人を「みんなで見に行こう」って見に行く。
- 体育倉庫みたいな所でクラブ活動をしてた。
- そこで跳び箱の中にいれたりマットの上からジャンピングニーパットやってた。
- マットレス巻きにして○しちゃった事件とかあったけどそんな事もやってた。
小山田圭吾が言っているマットレス巻きの事件については1993年におこった山形マット事件の事だと思われます。小山田圭吾は1969年1月生まれなので1993年時点では既に成人。また、インタビューでいじめを語ったのは1995年です。
山形マット事件は社会的に大きく問題になったものでそのたった2年後にそれと同じような事を行っていたと自ら告白していたわけで。
小山田圭吾は他にもいじめをしていた事を語っています。その内容は「奇行をするわりと境界線上にいる人物にバックドロップ」「洗濯紐で縛って好きな人を告白させ自らを慰めさせる」などえげつない内容です。
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なぜ今小山田圭吾のいじめインタビューが話題に?
実はこの小山田圭吾のいじめインタビューは今突如として話題になったわけではありません。雑誌が出た当時から当然一部では騒がれていました。
実際に某匿名掲示板などでは小山田圭吾の話題が出るたびにこの件について蒸し返されています。今まで大きく炎上をしなかったのはあくまでもSNS含むネットが今ほど普及していなかったというのと単純に知名度の差。
さすがに小山田圭吾は誰もが知っているシンガーとまでは言えないので話題になるのもごくごく一部。しかし今回は東京オリンピック、パラリンピックという大舞台に名を連ね、特にパラリンピックの楽曲を担当するには不適格ではないか?という事で今回は大きく炎上をしたという事になります。
実際に小山田圭吾の名前を検索すると2000年代にはこの雑誌のインタビューについて指摘しているサイトは山程出てきます。
東浩紀の見解
小山田氏の行動が刑事事件として処罰されるならばやむなしと思うけど、ぼくは、とにかく総じて、大昔の発言や行動記録を掘り出してネットで超法規的にリンチするのはよくないと思うので、いくらいじめが嫌いでもこの糾弾には乗れないですね・・・
— 東浩紀 Hiroki Azuma (@hazuma) July 15, 2021
小山田圭吾のいじめインタビューについて批評家の東浩紀は「超法規的リンチはよくない」として過去の事をいま持ち出して叩くのは違うと思うといった意見を表明。
確かに小山田圭吾のいじめインタビュー自体は25年前、実際にいじめをしたのは35年前ぐらいでしょうか。そこだけを見ると確かに昔の事ではあります。しかしインタビューでいじめを告白した当時は既に25歳前後と成人済み。ちなみに東浩紀は2012年時点ですでに小山田圭吾のいじめについては知っています。
90年代はこんなことが活字にできたのだと、そちらに戦慄する。 RT @kdxn: 小山田圭吾のいじめ話にはこんな後日談があったのか…。http://t.co/7tggzuw7 ほんと最低のやつだなあ。クズでもいい音楽はつくれるので、ここは音楽性云々とは切り離して単に最低のクズ野郎
— 東浩紀 Hiroki Azuma (@hazuma) August 7, 2012
とはいえこの時も小山田圭吾のいじめの内容よりも表現の自由(?)さに注目をしていたようですが。
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東浩紀の6月の主張
そのように小山田圭吾の過去のいじめについては「昔の事なので今糾弾するには疑問符」といったスタンスの東浩紀。しかし実はおよそ1ヶ月前に東浩紀は「芸術の名のもとにハラスメント被害者の声を握りつぶせる時代ではない」と語っています。
そういえばこちら書きました。カオスラ問題です。字数が少ないので駆け足ですが・・・
東浩紀「芸術の名のもとにハラスメント被害者の声を握りつぶせる時代ではない」〈AERA〉(AERA dot.)#Yahooニュースhttps://t.co/6gYrTinwCa— 東浩紀 Hiroki Azuma (@hazuma) June 9, 2021
この中で東浩紀は「犯罪と芸術は独立している。だとすれば逆に犯罪は犯罪として償うべきである。芸術の名のもとに被害者の声を握りつぶせるような時代ではないのだ」という主張をしています。
そうなりますと東浩紀の認識ですと小山田圭吾は過去のイジメについて償っているという事になりそうですが…。この件ですと小山田圭吾のいじめを受けた人が声を出していないため理論的には矛盾をしないという事に?ちょっと無理がある気がしないでもないですが。
上記ツイートのリンクはYahooニュースですが、Yahooはポータルサイトであるため記事は現在期限切れ。同名のタイトルでAERAのサイトには現在も掲載されています。
おわりに
小山田圭吾がインタビューで過去のイジメについて語ったのは大昔の事。ネット上ではかなり炎上をしていますが一歩引いた形の意見をしているのがお笑いコンビEXITの二人。
りんたろー。はいじめについて「人としてあるまじき行為」とは言ったものの「じゃあ清廉潔白な人っていますか?」と過去のことについて一方的に批判をするのは違うのでは、というスタンス。
そして相方の兼近は「過去を背負って生きろよ派ではあるけどこの声を上げてる人たちは何のために批判してるのか知りたい」として、批判派の意図がわからないと言ったスタンスでした。
個人的にはこのEXITの二人は小山田圭吾の具体的ないじめ内容を知らなかったのではないかなぁという印象。正直な所この手の問題は程度問題。
昔ヤンチャをしていたという話でも人によって「昔の事として流せるライン」は違うと思うんですよね。今回の件にしても例えば「30年前に友達と喧嘩をして一時期その相手を無視して、自分にならって多くの人がその人を無視したけど今思えばいじめに近かったかも知れない」程度でしたら許す人のほうが多いと思うんです。
でも今回の内容は他に類を見ないほどえげつない内容のいじめであり、それをとっくに成人した年齢の時に自分から語るというケースなわけで。当時の事を今現在反省しているとは正直思えません。なので過去の問題として切り離せない。
それこそ当時のいじめを反省して社会福祉活動をしているとかなら(言い方は悪いですが)更生したモデルケースとしてならありかもしれませんが…。
追記
東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作への参加につきまして pic.twitter.com/WWedM9CJwK
— Cornelius (@corneliusjapan) July 16, 2021
小山田圭吾が謝罪。過去にインタビューにていじめをしていた事、障害者への発言や行為が事実であり非難されることは当然であるとしました。そして今更ではあるものの「受け入れてもらえるのであれば直接謝罪したい」ともコメント。
ただし雑誌で語ったいじめの内容について「原稿確認が出来なかったので事実と異なる内容も多く記載されている」としてインタビューで語った内容については一部を否定。東京オリンピックが目前であるためか辞退については言及をしていません。