志村けんが死去したことが明らかに。日本の芸能界で初めて公になった新型コロナ感染者の志村けん。近年は肺炎で入院をしていたこともありコロナ感染発覚以前から健康面が不安視されていました。
危篤状態なのではと囁かれたのは当初。コロナ発覚時から重体であると報じられていましたが志村けんは入院先で人工心肺装置を装着と明かされてその推測には真実味が…。今回は志村けんのコロナの病状と人工心肺装置を装着して危篤であるのではと囁かれたことなどについてみてみましょう。[affi id=4]
志村けんのコロナ病状の発表推移
出典:志村けんインスタグラム
「志村けんが新型コロナウイルスに感染した」そんなニュースが報じられたのが2020年3月25日。元々志村けんはヘビースモーカーでお酒も好きな人物。休肝日を作らないとして知られていました。
2016年には1日60本以上の喫煙が主原因として肺炎になってからタバコはやめていたもののお酒はやめず。実際に2019年に緊急搬送をされて2週間経つと夜遊びをするタフな姿が文春にて報じられています
。しかしそんな志村けんも健康不安はあり2020年2月、70歳の誕生日会ではお酒は控えていたとの事ですが…。そんな志村けんの新型コロナ発覚から病状、死亡までの経緯や近年の大きな病気などは以下の通りとなります。
- 2016年8月19日:肺炎で緊急入院。以降タバコをやめる。
- 2018年10月:肝硬変と診断。
- 2019年9月:緊急入院。病状説明を事務所はせず。
- 2020年1月:ポリープ切除で入院。
- 2020年3月17日:志村けんが倦怠感を覚え自宅静養(コロナ発症日)
- 2020年3月19日:発熱、呼吸困難に陥る。
- 2020年3月20日:都内病院に搬送。重度の肺炎で緊急入院。
- 2020年3月23日:新型コロナウイルス検査で陽性。集中治療室で人工呼吸器。危篤状態と囁かれる。
- 2020年3月24日:発症日と濃厚接触者特定。人工心肺をつけるため新宿区内の病院(国立国際医療研究センター)に転院。
- 2020年3月25日:志村けんが新型コロナ陽性と発表。
- 2020年3月29日:23時頃に死去。
- 2020年3月30日:志村けんが死去した事が報じられる。
志村けんが新型コロナ感染と発表されてからわずか5日間で死去。陽性となってからはおよそ2週間の出来事でした。報道当初から人工心肺装置をつけるために病院を変えたとの情報から志村けんの病状については予断を許さない状況で危篤状態ではと囁かれていましたがあまりにも早い訃報でした。[affi id=4]
志村けんの人工心肺
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新型肺炎で重篤な患者
「人工心肺装置」使い過半数が回復へhttps://t.co/7RYMVphK9r
ECMOを使った治療には専門的な医療技術が必要だということで、学会によりますと、国内では、新型コロナウイルスの患者、およそ300人をこの装置で治療できる体制になっているということです。 pic.twitter.com/uDkkQ70fxl— ✿「風 Ⅳ」✿ (@eSpHpmjgIyhIrDY) March 12, 2020
志村けんは新型コロナ陽性となってから人工心肺を装着するために新宿区内の別の病院に転院。この病状から志村けんは「肺気腫があって当初使用していた人工呼吸器に肺が耐えきれずに人工心肺装置の装着が必要になったのでは」との見方が強いとのこと。
志村けんが転院した病院にある人工心肺装置は「ECMO」。Extracorporeal Membrane Oxygenationが正式名称であり、技術料としては初日に11万円、2日目以降は3万円かかるとのこと。
人工心肺装置であるEXMOは肺の機能を人工肺で補うもので、静脈に管を入れて血液を体外へ吸引。人工肺で血液に酸素を取り込んで体内へ戻すという仕組み。ずっと人工心肺が代わりをするというものではなく肺機能が回復するまで一時的に人工心肺はその機能を肩代わりするといったもの。
また、日本救急医学会の2020年2月での調査によると、日本のECMOの取り扱い台数は全国に1412台。東京都はそのうち196台が存在しています。
日本のECMOの取り扱い台数が少ない理由としては人工呼吸器と比較すると対応人数が多くなるという点が上げられます。
人工呼吸器は基本的に医師1-2人、看護師1人と2-3人で運用可能。しかしECMOは医師4-5人、看護師4-5人、更には臨床工学技士2-3人と10-13人程の人数が必要となります。また、人工心肺装置の必要人数の目安はあくまでも平時のもの。
新型コロナウイルスの感染者に人工心肺装置を装着する場合は感染予防のために更に人員が必要となるのではともされています。[affi id=4]
志村けん死去で朝ドラエールは…
志村けんがNHK朝ドラ「エール」に登場をする予定でした。志村けんにとっては初の朝ドラ出演で既に収録済み。初登場は2020年5月1日の予定。現在の所既に収録していたシーンはそのまま放送する予定であるものの、その後の出番については代役を立てるか出番をなくすかは検討中。
志村けんが朝ドラに出演の役柄は童謡「赤とんぼ」などを生んだ作曲家・山田耕筰がモデルの小山田耕筰。志村けんが戻ることを想定して撮影日程を調整していたためにNHKも志村けんの死去により影響が…。関係者は志村けんの復帰を待ち望んでいたために大きなショックを受けています。
近藤春菜も号泣
生放送中、志村けんさんの訃報に『スッキリ』スタジオ沈痛。
「ハリセンボン」の近藤春菜(37)は号泣。#スッキリ#志村けん pic.twitter.com/ff76cB0520— JapanPoliticsChannel (@JpPoliticsCh) March 30, 2020
志村けんが新型コロナウイルスにて死去をした事が2020年3月30日午前放送「スッキリ」にて速報で流されました。このときに日本テレビ系「天才!志村どうぶつ園」でも共演していた近藤春菜が突然の訃報を受け号泣。
近藤春菜は涙ながらに「なんとか絶対こう、戻ってきていただけると思っていたので」「まだ志村さんに何も、お礼も何もできていないのでちょっと…受け止められないです、すみません」とコメント。
人工呼吸器の増産要請も同日明らかに
新型コロナウイルスが拡大している昨今、西村康稔経済再生担当相は人工呼吸器の増産を民間企業に要請する方針を3月30日に明らかにしていました。西村康稔経済再生担当相は前日の報道番組にて「増産できるのかどうか調整しているところ」と語っており素早い動き。
実際に西村康稔経済再生担当相は新宿区の国立医療研究センターを視察。このときに重症者に使われる人工心肺装置「ECMO」も視察。
視察後に西村康稔経済再生担当相は人工呼吸器およそ3,600台、そしてECMO400台のあわせて4,000台を現在既に確保済みと発表。人工呼吸器メーカーに増産要請をしており数万大規模で確保をしていく方針であると明かしました。[affi id=4]