ラティール・シー(Latyr_Sy)激怒!オリンピック開会式に差別と声

Latyr_Sy ニュース

毎日のように新しい炎上ネタが投下される東京オリンピック。そしてついにセネガル生まれのパーカショニスト、ラティール・シー(Latyr_Sy)もJOCにより人種差別をされたと怒りの投稿。

その内容がなんというかものすごく直球。今回はラティール・シーが告発した怒りの投稿と一体どのような人物であるかについてみてみましょう。

追記

訂正あり。ラティール・シーのオリンピック開会式をキャンセルしたのはJOCではなく組織委員会だったとのこと。ラティール・シーが電話をもらったと報告しています。

ラティール・シーが激怒

Latyr_Sy

出典:Latyr_Syインスタグラム

後述しますがラティール・シーはセネガル生まれのパーカショニスト。来日してから長く、実績もものすごくある人物。そんなラティール・シーに対してJOCはなんと人種差別をして一方的に依頼を取りやめ。

まず実際のラティール・シーのFacebookの投稿についてみてみましょう。画像で読みたいんだよ!という人のためにFacebookの投稿の下に画像を添付。その次には日本語の部分も一部抜粋します。

Facebookの投稿は上記の通り。画像は以下の通りとなります。

ラティール・シー

ラティール・シーのFacebookの投稿の日本語部分については以下の通り。

オープニングセレモニーに出演しなくて本当によかった✊🏽
人権や多様性を尊重するはずのオリンピックなのに、5月になって突然、決まっていた出演に対しJOCが一方的に私の出演をキャンセルした。理由は「なんでここにアフリカ人が?ってなる」だからだそうです。これって差別では?
25年以上日本の音楽界に貢献してきたのに、未だに日本の社会は「見た目が日本人であること」が重要ってこと?オリンピックの精神である多様性を尊重って、一体どこが??😤 JOCの人権・多様性に対する意識が非常に低い事が露呈していると思います😫 25年以上日本の伝統芸能をはじめあらゆる分野の音楽に貢献していますが、その全ての時間が何だったのだろうと、虚しくさえなります🇯🇵🇸🇳🇯🇵
英語の方と比べるとこれでも日本語の方はラティール・シーはかなり怒りを抑えているのがわかりますね。初っ端の部分が「The Japan Olympic Committee is a bunch of racists👎🏽 」と怒りを表す絵文字付き。日本語の方では「これって差別では?」程度にしています。
また、こちらのアカウントがラティール・シー本人のものであるかという点についてはLatyr_Syの公式サイトであるSAHEL ENTERTAINMENTに掲載されているFacebookアカウントと同一のものであるため、まず間違いないと見て良さそうです。
追記
海外でもこの件が報じられました。Independentは「Exclusive: Olympic opening ceremony musician accuses Tokyo 2020 organisers of racism」という文面でラティール・シーの件について記述しています。

こちらの記事によると12月に依頼をされ、4月にリハーサルをすると言われたようです。そして「新型感染症の症状が出る恐れもあるために毎日体温を測る」「他の仕事を断って日記を書く」「開会式に参加することを外に漏らさないように確認する書類を送られる」などの指示。

しかし5月に入っても契約書が送られなかったので問い合わせた結果、PR会社から主催者側が「なぜアフリカ人が出演しなければならないのか」といった理由で出演が一方的にキャンセルされたと説明されたとの事。
確かにラティール・シーは2020年12月にFacebookアカウントを作っています。そして最初のアカウントはハッキングされてログインできなくなったため現在のアカウントを開設した事を2月27日に報告しています。
そもそも日記(Facebookアカウントの開設と投稿)が向こう側の指示だったんですね…。

Latyr_Syのプロフィール

Latyr_Sy

出典:q-on

名前Latyr_Sy(ラティール・シー)
生年月日1972年9月12日
出身セネガル・ゴレ島

ラティール・シーは5歳からアフリカンドラムを始め、1995年に来日。来日したきっかけは日本人の知り合いから誘われて夏に3ヶ月ほど滞在をしたのがきっかけ。

ちなみにラティール・シーでも東京…日本の夏は暑苦しかったゆで、セネガルのほうが乾燥をしていて過ごしやすかったとしています。実際に平均気温は東京都ゴレ島はそこまで変わらない様子。湿度がやはり段違いなんでしょうか。

そしてラティール・シーの来日当時、1995年は日本には外国人が今よりも少なかったために黒人に慣れていなかった事にショックを受けたと告白。

当初は食べ物や文化の違いなどに圧倒されて3ヶ月の滞在は終えたものの、日本食などに慣れたためか日本にもう一度いきたくなったラティール・シー。

日本にラティール・シーを招いた人のすすめで能楽師や日本舞踊の名取などにも会って日本の伝統芸能にも出会った事もあり自分の文化を伝えようと決意。

そうしてラティール・シーは日本とセネガルの関係が良くなるようにと日本を拠点にしてアフリカ文化を伝えており、日本からアフリカの文化を世界中に広げるという夢があると語っていました。

実際にラティール・シーの実績は物凄いんですよね。テレビ的な意味では2020年12月9日にFNS歌謡祭でナオト・インティライミと共演。

実はラティール・シーとナオト・インティライミは以前から交流が。2017年公開の映画「ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー2」の公開直前プレミア上映会ではラティール・シーとナオト・インティライミは「Sunday」を歌唱。

更に2019年に行われたTICAD VII(第7回アフリカ開発会議)の第3回野口英世アフリカ賞 受賞式及び記念晩餐会でもラティール・シーはアフリカ代表のアーティストとして安倍晋三首相(当時)が主催した天皇皇后両陛下御臨席の晩餐会にて演奏を披露しています。下記動画の7:20頃にラティール・シーが登場します。

他にも長野オリンピックやワシントンDCの元パウエル国務長官主催のヨーヨーマ演出イベントなどにも関わっています。そうです、現にオリンピックの実績があるんですよ…。

ちなみに又吉直樹原作の映画「火花」にも太鼓のお兄さんとして映画出演し俳優デビュー。その後「パンク侍、斬られて候」などにも出演。直近では2021年6月27日から放送開始したビズリーチのCMでパーカッションを演奏しています。

これだけ日本で活動をしていて様々な分野で活躍をしているのに…。

おわりに

ラティール・シーの経歴や活動、実績をみると本当に日本に根づいて多方面で活躍をしてるんですよね…。そんなラティール・シーにオリンピックの出演依頼を一方的にキャンセル。しかも理由が「なんてここにアフリカ人が?ってなる」との事は…。

そもそも出演依頼をしておいて一方的に取りやめというのだけでもありえないのにその理由がまた信じられないレベル。…いやここ最近のJOCの行動みてたら余裕で信じられますわ。JOCはこのラティール・シーの告発についてどう動くのか。

追記

前述のようにJOCではなく組織委員会がキャンセルとラティール・シーが訂正しました。さすがに動くのが速いですね…。