「蹴りたい背中」で芥川賞を受賞して
一躍有名となった綿矢りさ。
現在は夫と結婚をして出産をし
作品に対する立ち位置も変わったようです。
今回は綿矢りさについて見てみましょう。
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■綿矢りさについて
名前:綿矢りさ(わたや りさ)
本名:山田梨沙(やまだ りさ)
生年月日:1984年2月1日
出身:京都府
2001年の高校在学中に綿矢りさは
「インストール」で第38回文藝賞を受賞。
2002年には上記作品で
第15回三島由紀夫賞候補。
2003年の早稲田大学在学中に
「蹴りたい背中」で
第25回野間文芸新人賞候補となり
2004年には第130回芥川賞を受賞。
父親は服飾関係の会社に務めるサラリーマンで
母親は大学で英語を教えていました。
母親は職業がら細かく丁寧に読むため
主語がおかしかったり
登場人物の喋り方がおかしい場合は
容赦なくダメ出しをして
母親の指摘を作品に反映することもあるという。
■綿矢りさと夫の結婚
綿矢りさは2014年12月30日に
所属事務所のホームページ上で
2歳年下のキャリア官僚の夫と
結婚したことを報告しています。
出会いは2009年の夏ごろに
小説の設定のために取材先を探していた所
出版社から紹介されて、
当時大学院生の夫と知り合います。
そうして2015年冬に綿矢りさは子供を出産。
創作の時間はなかなか取れなくなったため
子供が寝ている間に創作をしている状態という。
そのため短編小説ならまだしも
長編小説を書く時間は暫くないと語っています。
作家は在宅の仕事のため
保育園に子供を入れようと思っても
なかなか難しいようです。
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■おわりに
綿矢りさが書く主人公は、
今までは暴走して反省し
何かを学んで成長するという書き方でしたが
夫と結婚してからはそういうのではなく、
今は色んな人がいるため
どんな人がいても良い、ということで
創作が自由になったと語っています。
実は綿矢りさは華々しいデビューをした後から
夫と出会う前までは大失恋をして
その時に、全く別の人間同士は分かり合えないということを
はっきりとわかったと言っています。
この時のショックは仕事にも影響して、
気分転換に百貨店で服を売ったり
ホテルで給仕係をしたり
さらにはセレクトショップで働いたりとしていて
作品を発表していない期間があるのはそのため。
そして丁度夫と出会った時期に
四作目である「勝手にふるえてろ」を発表。
こうみると綿矢りさは恋愛や生活の充実が
作家としての原動力になるタイプなのかもしれません。
そうすると夫との子供を出産したことで
創作活動に時間は取れないものの
その問題点をクリアした場合の
次回作がどうなるかが楽しみ。