珪藻土バスマット回収へ!ニトリの一部商品にアスベスト混入

珪藻土バスマット ニュース

珪藻土バスマットにアスベストが混入していた事でホームセンターなどに激震が。ニトリは当初、回収する商品は「サラサラコースター テラゾーST」のみと発表をしていましたが後日に珪藻土バスマットを含む9商品にアスベストが混入している可能性があると発表。

今回はニトリの珪藻土バスマットにアスベストが混入している可能性があること、その事に関してのニトリの対応や現時点で判明している事についてみてみましょう。

ニトリの珪藻土バスマットにアスベスト混入の可能性

珪藻土バスマット

出典:ニトリ公式サイト

ニトリは2020年12月22日に公式サイトにて【第2報】お詫びと自主回収のお知らせというニュースを配信。内容については要約すると以下の通りとなります。

  • 2020年12月18日に「サラサラコースター テラゾー ST」の自主回収のお知らせをした。
  • その後の調査で他の商品にも基準を超えるアスベストの混入が判明した。
  • 珪藻土を使用してアスベスト含有の可能性がある商品は9種類。
  • 調査中の商品は29種類。
  • アスベスト含有の可能性が無いと確認された商品は100種類。
  • ゴミ捨て場で廃棄せずにビニール袋に二重でいれて封をした状態で保管をし、回収方法を案内するまで待ってほしい。
  • 回収の上に交換、もしくは返金をする。
  • 回収方法は遅くとも2021年1月中旬までにニトリ公式サイトで公表予定。

厚労省によると製造したのは中国の一社であり、アスベスト混入の原因についてはまだ報告がないとしています。

アスベスト含有可能性のある商品

ニトリ

出典:ニトリの【第2報】お詫びと自主回収のお知らせより

文章にすると商品名は以下の通り。

  • サラサラ コースター テラゾー BL 0
  • サラサラ コースター リーフ RE
  • サラサラ コースター テラゾー ST
  • サラサラ コースター ネコ
  • サラサラ コースター 大理石 WH
  • サラサラ コースター YE
  • サラサラ コースター RO
  • カイテキサラサラ バスマット 29X39 IV
  • カイテキサラサラ バスマット 40X55

特に珪藻土バスマットは2商品を併せて170万近く売れておりかなりの大打撃。他の珪藻土バスマットも含む29商品は調査中との事ですが…。

また、珪藻土バスマットなどの商品は通常の使用法でいる限りはアスベストが飛散する恐れはないものの、商品を割ったり削ったりするなどした場合にはアスベストが飛散する恐れがあると注意喚起をしています。

なお、珪藻土バスマットのお手入れ用にマットの表面を削る、珪藻土用のサンドペーパー(紙やすり)なども販売されていました。これは一般的なお手入れ方法であり実際にYoutubeなどでも「珪藻土バスマットを紙やすりで削って復活」という動画などが存在しています。

アスベスト調査の経緯

発端は2020年11月27日。大阪府貝塚市のふるさと納税の返礼品として珪藻土バスマットやコースターがありましたが、それにアスベストが含まれており厚生労働省が回収を指示したというニュースが発端。なぜ発覚したかというと以下のような流れ。

  • 返礼品の制作会社が端材を廃棄物処理委託の際に産廃業者から「アスベストが入っていないか」と聞かれる。
  • バスマット一枚を分析委託するが3月の報告書ではアスベストの含有なし。
  • 貝塚市が念の為バスマットを8月に分析依頼する基準値超えのクリソタイル(白石綿)含有。
  • アスベストの有無で結果が割れたことで11月16日に厚労省に相談。
  • 厚労省で再分析すると11月26日にバスマット及びコースターからクリソタイル検出。
  • バスマットの含有量は厚労省の調査だと基準よりも低いが貝塚市の分析だと基準超過していた。
  • 検出した翌日の11月27日に回収が記者会見で発表された。

なぜアスベストが混入したかというと、返礼品の原料として使用した成形品は2001年に購入。その当時はまだクリソタイルが使用可能であり、1%以下の含有量であれば記載義務が無かったため。

カインズも珪藻土バスマットなど自主回収

カインズ

出典:カインズ

そうした珪藻土バスマットなどの回収騒ぎがあり大手ホームセンターカインズは2020年12月に一部の珪藻土商品に基準値超えのアスベスト含有の可能性があるとして17個の商品を販売中止、および自主回収をして返金をすると発表。

更に2020年12月22日には「回収商品をビニール袋にいれてテープ等で封をして最寄りの店舗まで持ってきてほしい」とし、そうすれば商品の回収及び返金の対応をするとの事。

店舗へ持ち込むことが難しい場合は最寄りの店舗、もしくはお問い合わせ窓口まで連絡をしてくれれば良いとしており、ゴミとして廃棄はしないで欲しいともコメント。カインズ製品を製造したのは中国の2社であり、この2社で製造した関連商品は全て回収するとしています。

珪藻土バスマットまとめ

  • ニトリも珪藻土バスマットなどを自主回収。
  • 11月に貝塚市のふるさと納税の返礼品にアスベスト混入の件が発端。
  • ニトリに先駆けカインズも自主回収をしていた。
  • ニトリは現在も調査中の商品が29種類ある。
  • 基本的にビニール袋で二重にしてテープなどで封をして保管。
  • 回収方法はカインズは店舗に直接持ち込むか電話などで連絡。
  • ニトリは回収方法は順次ご案内と記述。

また、実は岐阜県の建材加工・不燃材、化粧板販売、OEM製造メーカーであるトマト工業株式会社は2015年時点でこのような問題が起こるのではないかと危惧をしていました。

理由としては海外製のボードは建築系のボードを切り出して作っており、日本でもこの建材のつなぎにアスベストを使用していたという過去があるため。しかしバスマットについてはアスベスト混入の可能性のある建材から作られた商品という情報が広まっていないので管理がゆるいのではないかと危険視。

そのためこちらの会社では持ち込みであったとしても海外製の加工は断っていることを明かしています。その理由は従業員の健康被害、お客様への何かしらの被害の恐れがあるためとの事。

個人的にはセリアかダイソーで卵型の珪藻土の商品を確か今年買っていたのでそちらの情報がないのが気になる。