福島県郡山市の郡山女子大にて大学教授が無断でエジプト旅行へ。そして新型コロナウイルスの感染者を多く出しているエジプトのナイル川のクルーズ船を利用していた事が明らかに。
この郡山女子大教授の旅行は実は大学のルールに違反して無断。そして保健所から連絡があってようやく発覚という形に…。今回は郡山女子大教授のコロナ感染の問題点についてみてみましょう。[affi id=4]
郡山女子大教授がコロナ感染の発覚経緯
出典:郡山女子大ツイッター
郡山女子大教授が新型コロナウイルスに感染した事が明らかになったのは2020年3月14日の事。郡山女子大教授である一人暮らしの70歳代の女性が新型コロナウイルスに感染したと発表されました。福島県では2人目の感染者となります。福島県なとによると感染発覚の経緯は以下の通り。
- 2月21日ー3月1日:エジプトへツアー旅行。規模は10人程度。
- 2月24日-27日:ナイル川のクルーズ船に乗船。
- 3月1日:成田空港に帰国。
- 3月2日:新幹線を利用して帰宅。下痢の症状。
- 3月4-6日:職場へ徒歩で出勤(マスク使用)。
- 3月9日:37.7度の発熱。解熱剤が効かず咳などの症状。職場に徒歩出勤。
- 3月10日:近隣の大型スーパーに30分ほど買い物(マスク使用)。
- 3月13日:専用窓口に相談し専門外来で検査。
- 3月14日:新型コロナウイルス感染確認し入院。
- 3月14日(夜):郡山女子大が教授の旅行自体を初めて把握。
不幸中の幸いですが郡山女子大教授と学生との接触は有りませんでした。しかし4日には大学の教授会に出席。この結果教授会に参加した他の33人の教授も自宅待機を要請されました。この結果郡山女子大は2020年3月31日までキャンパス閉鎖。また、18日に行われる予定であった卒業式も中止しました。[affi id=4]
今回の点での問題点
少なくとも公式発表では郡山女子大教授のコロナウイルスの感染について大学側が把握したのが陽性反応となった3月14日。しかも郡山女子大教授からの連絡ではなく保健所からの連絡であり、そもそも大学側は郡山女子大教授の旅行も把握していませんでした。
実は郡山女子大では出張や旅行などで二日以上地元を離れる場合は事前の届けが必須。郡山女子大教授はこれを怠っていたこととなります。
この事前の届け出が必須となったのは今回の新型コロナウイルスの件で新たに制定されたのか元からあったのかは不明。元からあった場合はルールとなっていても形骸化していたのかもしれませんが…。そのため今回の郡山女子大教授の行動については以下の点が問題であるとされます。
- そもそも事前の届け出をしていなかった。
- 7日時点でエジプト保健省がナイル川クルーズの乗客が感染したと発表していたものの郡山女子大教授は大学側に申告せず。
- 9日に発熱。職場へ徒歩出勤。
さすがに海外旅行を一切するなとは言えませんが職場に定められているルールには従うべきであったという印象。また、連日のようにニュースで報じられている中、海外旅行をした事は言えなくとも教授会には欠席をすべきであったと思われます。9日の発熱が職場に行く前なのか後なのかは現時点では不明ですが…。[affi id=4]
卒業式中止で郡山女子大の学長が遺憾の意を表明
郡山女子大にとっても寝耳に水であった郡山女子大教授の新型コロナウイルスの感染。このことで2020年3月14日19時30分に記者会見を開き、関口修学長は「卒業する学生には本当に申し訳ない」と謝罪。そして今回の卒業式中止に対して「卒業生は晴れ着を準備していた」として怒りを顕にしていました。
また、郡山女子大の公式サイトでも以下のようにお知らせをしています。
中学校教職員の皆様、中学生の皆さん、保護者の皆様へ
大変ご心配をおかけしておりますが、本日(3月14日)、郡山女子大学の教員1名が新型コロナウィルスに感染したことが判明しました。2月下旬にエジプトを訪問し、ナイル川クルーズ船を利用しました。3月31日まで、大学構内は閉鎖致します。
高校におきましては、通常通り、学校は開いております。今後の入学手続き等、ご来校の際は大学構内へは立ち入らず、高校事務室にお越しくださいますようお願い申し上げます。なお、追加募集願書受付及び選考会も予定通り実施致します。
学生の皆さんへ
大学教員1名が新型コロナウイルスに感染しましたので、3月31日まで大学を閉鎖します。該当教員と接触した学生がいない事が確認できましたので、普段通りの生活を送って差し支えありません。ただし、終業式、卒業式については中止となります。また、3月17日開催予定であった卒業学年対象の就職部主催「マナー講座」も中止いたします。