多摩川の氾濫は二子玉川で堤防の反対運動があった場所だった。

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台風19号により各地で被害。
その中で今注目を
されているのが多摩川の氾濫。

実は2007年の台風でも浸水する恐れが。
そのため2008年には
いずれくる台風に備えるために
堤防を作ろうという働きがあったのですが…。

今回は2019年の台風19号による
多摩川の氾濫をした二子玉川では
過去に反対運動があった事について
みてみましょう。

 

■台風19号による多摩川の氾濫

台風19号により多摩川が氾濫したのは
2019年10月12日のよるのこと。
まさに二子玉川駅付近で氾濫。
2019年10月12日22:44前後では
多摩川が二子玉川付近で
氾濫している動画が投稿されています。

こちらも台風19号による
多摩川氾濫の動画。


 

■二子玉川は堤防がないことを危険視されていた

もともと多摩川は荒ぶる川。
1974年9月には台風16号により堤防決壊。
狛江市の民家が流れ出るという
狛江水害とも呼ばれる災害が起こっています。

そして2007年9月に発生した台風9号では
二子玉川南地区には
あわや区道まで浸水という事態に
陥ってしまいました。

これは二子玉川南地区は
多摩川下流部の東京都gawaで
唯一堤防がないためです。
2007年の台風で浸水しなかったのは
単純に2000袋以上の
土のうで事なきを得たため。

このことから2008年10月から
堤防を作るために
「無堤部解消プロジェクト」
というものが行われました。

しかし周辺住民の反対により
堤防は完全には建設できず。

下記画像の緑の部分が未だに
堤防が整備されていない、
およそ540mの区間となります。


(画像は二子玉川南地区無堤部解消プロジェクトのPDFより)

多摩川、二子玉川南地区の
堤防が反対された理由は
「景観が悪くなる」などといったもの。

■おわりに

実は多摩川の二子玉川南地区は
2007年から2014年まで
「二子玉川南地区無堤部解消プロジェクト」
という名前で13回ほど
堤防整備が行われていました。

2018年から2019年6月にかけても
「二子玉川地区水辺地域づくりワーキング」
という名前で5回ほど堤防設備に関する
整備案なども説明されていた状況でした。