Trello(タスク管理)の公開設定で阿鼻叫喚…過去にも指摘が

タスク管理ツールのTrelloで阿鼻叫喚な事態が発生しました。公開設定にしているとGoogleなどの検索エンジンにひっかかり、無関係な人も見ることが出来てしまうというもの。

現時点では問題がどこにあったかは不明ですが、少なくとも過去にそのような指摘は存在していました。今回はTrelloというタスク管理サービスのツールにて一体どのような問題があったのかについてみてみましょう。

Trelloとはどういうものか

Trello

Trelloはタスク管理サービスの一種でありかなりの大手。2011年にニューヨークのFog Creek Softwareが開発したものが2014年にTrello Inc.として独立。そして2017年にオーストラリアのアトラシアンに売却されたという経緯。

現時点ではiOSアプリ、Android、PC版全てに対応していますが基本的には推奨されるのはブラウザであるとの事。Trelloの日本参入が明らかとなったのは2017年11月。

2018年から本格的に展開をしており、実際にGoogle Playによるとインストール数は1000万超えでレビュー数も10万を超えてかつ評価は4.5とかなりの高い評価をキープしています。

Trelloのタスク管理画面は以下のような感じ。かなりシンプルで直感的に使いやすいものとなっています。

Trelloで何が起こったか

そんなタスク管理ツールのTrelloですが実はボードの公開範囲を「公開」にしているとGoogleの検索にも反映されてしまいます。そのため、プライベートや仕事でのタスクが他の人に見られてしまうという事態に…。

そのような事が大きく話題になったのが2021年4月5日の深夜。かなり重要な情報をTrelloのボードで公開設定にしている人・企業があり様々な情報が流出してしまいました。

実際にPCで使ってみた

そもそもTrelloのようなタスク管理ツールでデフォルトの公開範囲が公開というのがあり得るのだろうか?と疑問に思った次第。そのため実際に自分が使ってみました。まず環境はPC、つまりはブラウザ版。

最初にログインすると自動的にボードが作成されますが、デフォルトの公開範囲は非公開でした。そして新規にボード「公開されてしまっているボード」を作ってみました。すると公開範囲は「チームにのみ公開」。つまり公開設定にするにはひと手間かかります。

更に公開設定にしようとすると以下の画像のように「公開ボードはインターネットに接続しているユーザーすべてが閲覧可能」と注意書きがポップアップ。

そしていざ公開設定にしましたが、作った後の画像がこちら。

画像にも書いていますが、上部に「このボードは公開に設定されています。」という注意書きが常に出る状態です。一方で更にチームのみに公開のボードを作成しましたが、その場合は下記画像のように上部に注意書きは存在していません。

こうみると少なくとも2021年4月6日のPCでは公開設定にしたままというのは何かしらの不具合が無ければ自らで公開範囲を公開にし、注意文を一切見ないままでなければ公開にはならないという事に…?

しかし過去には公開設定の注意喚起も

Trelloが日本で本格的にサービス開始されたのが2018年2月。正確には2018年2月から日本向け展開を強化し、日本でのマーケティングをサポートしたり、日本で開発された「Qiita:Team」「ChatWork」などとの連携を進めるとしていました。

その直後である2018年3月には一部サイトにて「ググると誰かのボードが出てくる」としてボードの公開設定を確認しようという注意喚起がなされていました。

うわっ…私のtrello、丸見え…?(簡易チェックツール付き) - Qiita
ググると出てくる誰かのボード みんな大好きタスク管理ツールのTrello。...

上記リンクが実際のサイト。スクショも貼られていますが、PC版のスクショであるとすると公開設定にしていても上部の「このボードは公開に設定されています。」という注意文は無いように見受けられます。

なぜ公開設定が存在する?

そもそも公開設定というのがなぜGoogleなどの検索エンジンにインデックスされてしまうのか。その理由についてはTrelloの「プライバシー設定を使ってTrelloワークフローを安全に保護」という記事にて掲載されています。

公開のボードは、かなり特殊なケースで非常に有効です。

これらのボードは、同じ会社の社員でなくても、リンクを知っていれば誰でも見ることができると覚えておいてください。これらは公開されたリンクのため、検索結果に表示されることもあります。(中略)

  • Slack や Twitter (または Trello!) のような大企業は、多くの場合、一般ユーザーと公開された場でコミュニケーションをとることが必要で、それによりユーザーはその会社の今後について期待ができます。(中略)
  • 多くのリソースを保管して広く共有する場合は、公開の Trello ボードをご利用ください。このボードは、オンラインの教育者や、サンプルボードで特定の Trello の活用事例をデモンストレーションする人たちにとっても便利です。(後略)

つまりはTrello的にも公開のボードは特殊なケースという扱い。ゲームのロードマップなど、ユーザーの目にも見せた方が良いという場合に使うという事でしょうか。

おわりに

今回のTrelloの公開ボード設定の件は、正直な所過去のそれぞれのデフォルトの公開範囲設定が正しかったのかという事に限ります。過去バージョンのアプリやPCのどこかでデフォルトの公開範囲設定が不具合で変更されてしまっていた可能性もありますし、ユーザーの問題なのかTrello側の問題なのかは現時点では不明。

少なくとも現在はTrelloのPC版ですと公開設定になっているとわかりやすいので、Trelloを利用したことのある人は念の為、一度公開範囲設定を見直した方が良いかと思います。

ここまで大きく騒がれてしまった場合はTrello側で全ての公開設定のボードを一時的に非公開にするなどの処置をとったほうが良いのかもしれませんが…。

追記

今回のTrelloのボードの件についてはネットニュースで複数取り上げられました。Trelloも「Trelloの公開ボードについて」という記事で声明を発表。「Trelloの初期設定ではボードは非公開になっており、ユーザーの任意で公開範囲を選択することが可能です」とコメントをしており、Trello側のミスではなく、単純にユーザー側のミスと見られます