上野学園大学の教授であったピアニストの横山幸雄。
上野学園の前理事長への役員報酬などで
経営陣と対立をし、謹慎処分を受け
更には解雇をされていたことが明らかになりました。
今回は横山幸雄の謹慎処分の原因となった
上野学園問題についてみてみましょう。
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■横山幸雄について
名前:横山幸雄(よこやま ゆきお)
生年月日:1971年2月19日
出身:東京都三鷹市
横山幸雄は1990年ショパン国際コンクールで
日本人最年少で入賞をし
文化庁芸術選奨文部大臣新人賞など
多くの賞を受賞している
日本を代表するピアニストです。
また、1998年からは後進の育成に力を入れており
エリザベト音楽大学客員教授と
つい最近までは上野学園大学の教授を勤めていて
盲目のピアニスト・辻井伸行も教え子の一人です。
そして横山幸雄は上野学園の経営陣と
意見が対立して2017年3月13日に解雇をされています。
実は少し前から謹慎処分も受けており
謹慎処分と解雇の原因は
同じものであるということになります。
■横山幸雄の謹慎処分の原因と解雇
横山幸雄は2016年4月ごろから
「新しい上野学園を作る会」を立ち上げ
上野学園大学の問題について苦言を呈してきました。
上野学園大学の経営状態は悪く、
赤字を補填するために教職員の給与を
半分にカットしたり、
授業の削減や旧文部省からの補助金で購入した
バッハの自筆譜面を売却していました。
しかし何よりも問題なのは創業一族への
報酬が明らかに高いこと。
教職員の給与はカットされているものの
創業者一族は実際に勤務していなくても
一族というだけで高額の報酬が支払われています。
そうして2016年3月に横山幸雄は
理事長一族と学園の間の金銭授受を
明らかにするよう申し入れるも
上野学園大学側は応じず。
そのため2016年8月に横山幸雄は
東京地検特捜部と上野警察署に対し
上野学園大学の経営を告発。
第三者委員会の調査により
2016年12月に調査書が行われるものの
学園は保護者や教職者に公開せず。
そのため横山幸雄は情報開示請求をして
調査報告書の原本を手にいれます。
このような件で横山幸雄は
3017年2月18日ごろに謹慎処分に。
【拡散希望】上野学園大学の横山幸雄教授が一連の件で謹慎処分となりました。
— 新しい上野学園を作る会 (@ugshouraikai) 2017年2月18日
そして2017年3月13日には
「学園の機密情報を学内外に開示・漏洩」
したことにより横山幸雄は
営業妨害として解雇されてしまいます。
参考:週刊文春
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■おわりに
横山幸雄の謹慎処分の原因は上野学園の問題を
大きく取り上げたため、ということでしょうか。
また、情報開示請求によって明らかになった問題は
上野学園の清掃や食堂などの業務委託を
独占的に引き受けている株式会社「和」が
創業者一族が揃って役員を勤めており
他の業者と比較すると過去9年間で
合計約8億4000万円も高額に。
そして勤務実態のない元理事長が
1億4000万円以上の給与を
得ていたということが明らかになっています。
長期的に赤字であるのに役員報酬を減額せずに
教職員の給与減額と授業の削減はかなりの問題。
理事会が機能していないということなのでしょうか。
しかしここで横山幸雄を解雇してしまうと
問題が更に大きく取り上げられそうですが…。