Zepp金沢が2020年以降に開業予定でしたが、現地の住民が治安悪化などの複数の理由を元に反対運動を行っていることが明らかに。その理由は治安悪化というよりはむしろ場所。
なにせ場所が住宅地のど真ん中であり、元々はスーパーなどになる予定であったため。今回はZepp金沢の反対運動とその理由とされる場所についてみてみましょう。
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Zepp金沢の建設計画
出典：Zeppツイッター
まずZepp金沢の建設計画が明らかになったのが2019年3月。大型ライブは渦であるZeppがJR西金沢駅前に2020年冬から2021年春にオープン予定であると報じられました。Zepp金沢は2018年11月に西松建設が取得した金沢工場跡地の一部にZeppのライブハウスを建設。
収容人数は1200-1500人規模を予定。Zepp金沢に場所を決めた理由については北陸新幹線が通っていて東京から近いというのが大きいとしていました。
Zepp金沢の場所、圧倒的に住宅街
Zepp金沢の建設予定の場所は当初の報道では「JR西金沢駅前」と言われており住所も書かれていましたが、場所が圧倒的に住宅街。
Zepp金沢の建設予定の場所はこちらです。草きれい。そして問題なのはこの隣接地には大和ハウス工業が分譲マンションの建設を予定していたこと。もともとZepp金沢が建設される場所は総合スーパーが進出予定であったとのこと(アピタが入る予定で立ち消えになったためZepp金沢を誘致という話も)。
地図と周りを見てもらえるとわかりますが、近くに時間を潰せる場所もなく、住宅街に入る道は二本。駐車場も現在不明でありもし車で来る人が多かった場合、元々住んでいた人は帰宅時間とコンサートの終演が重なった場合、かなりの混雑が予想されます。
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Zepp金沢、治安悪化などを理由に反対署名が5000以上集まってしまう
Zepp金沢の建設計画以降、住民グループは5569人分の反対署名を開発事業者である西松建設に提出。Zepp金沢の反対理由については主に以下の通り。
- 事前に説明がなく報道でZeppの進出を把握した。
- 他のZeppと違って住宅街である。
- 周囲には駐車場も無く飲食店も少ない。
- 来場者が公園などにたまると住環境が保たれない。
- ゴミの増加や治安悪化を懸念。
また、Zepp金沢の説明会は2019年11月4日に開かれました。説明会には住人側が120人集まり、Zepp金沢サイドは以下のような説明をしました。
- 2021年夏のオープンを目指す。
- 1階に900人、2階に400人のライブホール計画。
- 車の渋滞については公共機関を使うように呼びかける。
- 交通量の増加は夕方の帰宅ラッシュと比較しても大幅に増加するとは考えていない。
- 観客の対応は警備員を配置し注意を促す。
- 建設中止は考えていない。
- 継続して説明会を開き理解を深めていきたい。
また、説明会に行ったとされる人が「送迎は100-200台を想定している」ともツイートをしています。
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Zepp金沢の建設反対に関するネットの反応
Zepp金沢の建設反対理由は、報道ですとやたらと「治安悪化」を強調するためにライブハウスぐらいで治安悪化とかならないわ！のような反発を生んでしまっています。しかし実際にZepp金沢の進出予定の場所を見るとどう見ても住宅街。周辺に時間を潰せるような施設もありません。
そしてZepp金沢の建設予定場所はJR西金沢駅が最寄り駅。新西金沢駅も近いのですけれど、どちらも上りも下りもだいたい1時間に2本しかありません。
公共機関を使うにしても開演時間に遅れるわけにはいかないわけで、普通は余裕を持って到着すると思うんですよね。そして公共機関を使った場合は時間をつぶす場所がない。車を使った場合は駐車場もなく混雑。そりゃあ地元住民は不安に思うよなぁと。ネットの反応はこちらとなります。
- Zeppは出来て欲しいけど建設場所に疑問はある
- 西金沢駅の環境を知らない人が多すぎる、駅周辺は片側一車線道路で毎晩混み合う住宅地だよ
- 今どき石川県てそんな感じなの？
- 市内中心部にはいいハコあるしね、他施設に負けそうだよ
- Zeppがきっかけで治安が崩れていくことは考えづらいけど
- 若者が楽しめる場所がなくて過疎化するほうが問題じゃない？
- 場所が中途半端過ぎて客は来ないんだよ
Zepp金沢の反対理由が「治安悪化」というのをメインに捉えている人と「場所」が問題だということをメインに考えている人で認識に齟齬がある印象。治安悪化というのも犯罪の悪化というよりはゴミのポイ捨てなど騒音程度の印象。
なんというか都会の人が考える駅前とは違う感じの駅前。Zepp金沢以外にも同時に時間を潰せるような施設や駐車場などが建設されればまだ違うんでしょうけど…。
