香川県がゲーム依存症対策可決もパブリックコメントに批判

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香川県がゲーム依存症対策として条例でゲームは1日1時間という条例をついに可決。この条例は素案の時点で大きく話題となっておりネットなどでは批判が殺到。

しかし意見公募(パブリックコメント)は意外にも賛成が圧倒的多数。とはいえそのパブリックコメント自体に色々と不自然な点が…。今回は香川県がゲーム依存症対策条例を可決したこと何故パブリックコメントについて不自然な点があると指摘されているかなどについてみてみましょう。

香川県がゲーム依存症対策で条例をついに可決

香川県のゲーム依存症対策可決までの大まかな流れは以下の通りとなります。

  • 2019年5月:WHOがゲーム障害を依存症認定。
  • 2019年9月:香川県がゲーム依存症対策の検討委員会発足。
  • 2020年1月:香川県がゲーム依存防止条例素案発表。
  • 2020年1月23日:条例素案に対するパブリックコメント(意見公募)開始。
  • 2020年3月12日:パブリックコメントでは賛成が8割以上と報告。
  • 2020年3月18日:香川県がゲーム依存症対策条例可決

香川県が可決したゲーム依存症対策条例については2020年4月1日から施行されるものとして主に以下のような内容となっています。

  • ゲームとはネットゲーム、及びコンピュータゲームのこと。
  • 子供は18歳未満の者。
  • ゲームの利用は平日1日60分。休日は90分。
  • 義務教育修了前の子供は21時まで。それ以外の子供は22時までに使用を禁止。

正直な所用語の定義や条例の努力義務、対象も曖昧。個人的な感想を言うのならばよくわからないから時間制限しようといったまさに臭いものに蓋をしたという印象。例えば1日60分という数字はどこから来たのか不明です。

パブリックコメントに不自然な点

そもそも今回の香川県のゲーム依存症対策条例の素案に対するパブリックコメントは不自然な点だらけでした。具体的に不自然な点をまず列挙します。

  • 他のパブリックコメントと比べて異様な数の意見
  • 賛成への動員があったと匿名の報告。
  • 反対のパブリックコメントが賛成に変更されている形跡?
  • パブリックコメントの詳細は採決後ごく一部の人間にのみ公開

他と比べて盛り上がりすぎている意見数

まずパブリックコメントとは県民などから意見を聞くものであり、香川県は普段パブリックコメントはあまり寄せられていません。今回の香川県のゲーム依存症対策条例には以下のように4桁の人数が意見を寄せています。

  • 意見を寄せた県民:2613人
  • 賛成:2268人
  • 反対:333人
  • 意見を寄せた県内外の団体:73
  • 賛成:1団体
  • 反対:68団体

しかし例えば2019年12月から1月に行われた香川県青少年保護育成条例の一部を改正する条例(案)に寄せられたパブリックコメントは1人から2件の意見のみ。ほぼ同期間に行われた第2期かがわ創生総合戦略(仮称)素案へのパブリックコメントには2人から6件の意見のみ。

ゲーム依存症対策条例については全国的なニュースにもなったことから注目度は高いとは言えさすがに不自然な数字。実際に1月31日には香川県の男子生徒は条例案の撤回を求めて600人の署名を提出していますがパブリックコメントに寄せられた反対の333人よりも少ない人数です。

また、1月の条例素案公表時は賛成3件、反対79件のメールが送られたとのこと。さすがにこの時に賛成していた人が大多数で反対していた人が少数派であったとは考えづらいです。

賛成への動員?

真偽は不明であるものの、香川県のある企業にてゲーム依存症対策条例のパブリックコメントに賛成を送るようにと言われたとの事例が。こちらは裏取りがまだなので噂程度ではありますが…。

反対から賛成へ?筆跡は同じだが…

上記ツイートの画像を見ると当初はどうみても反対の立場で反対に丸をつけています。しかしその後訂正され一文が欄外に追加。「条例制定は賛成である」と結果自体が真逆となってしまっています。

更に投稿者によるとゲーム依存症対策条例の反対はほとんどが誤解であるとし、ネット依存の予防や対策は「親子の愛着」としています。つまりゲーム依存症になる人物は親子の愛着がないと言ってるも同然で、反対しづらい空気にしていたり。

パブリックコメントの公開がごく一部

ゲーム依存症対策条例に対するパブリックコメントは当初は2月に公開されるとしていました。しかし2月が終わっても公開されず。どうなるかが発覚したのは2020年3月17日。

パブリックコメントの詳細については採決後の2020年3月18日13時から19日17時までの超期間限定検討委員会の委員14人のみに公開と発表されました。更にメモや口外は不可。つまり全く公開していないというのと同じになります。ちなみにパブリックコメントについて香川県サイドは以下のようにコメント。

なお、パブリック・コメントについては、県民の多様な意見等を聴取する機会を確保しようとするものであり、多数決や賛否を問うものではないことを御理解いただきますようお願いします。

パブリックコメント概要では反対のページが多すぎる

ちなみに香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)(素案)のパブリック・コメント(意見公募)実施結果という事でpdfにて概要を公開はしています。そちらのPDFを実際にみてみると「賛成の意見等の概要」「反対のご意見等の概要」「提言等の概要」という項目が存在。
 
 
しかし不思議なことに圧倒的な大多数であるはずの賛成派はわずか1ページ。少数派なはずの反対派は80ページ近くも使っています。一体どういう事なんだ…!

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